原発事故とふるさとについて考える

 てつがくカフェ@南相馬「原発事故とふるさとを考える」終了しました。原発事故後、小高の集落で対話をしながら、いつか戻る日のために、昔ながらのやり方で、協働で踊るように農作業をしたこと。荒れていく土地を見ている辛さ。誰も悪くないはずなのに、だんだんと話せなくなる放射能の話題。戦争と重なる原発事故。事故直後、放射能が運ばれた風の通り道と、集落の歴史。人が住むようになったから風が通るようになったのか、風の通り道だから集落ができたのか。

 

キーワードとして

・先祖のルーツ

・歴史(風の通り道、など)
・国の網の目からもれる
・風穴が開く
・時空の裂け目

が挙げられ、最終的には4つの問いを作りました。
・分水嶺とは?
・風穴、裂け目とは?
・どうして、風穴/裂け目が閉じていくと感じるのか?
・本当に閉じているのか?

独特で、比喩的な言葉遣いでしたが、風穴や時空の裂け目とは、戦争や災害の後にひらく、物事を根本から問い直したり、ターニングポイントとなるようなもの、なのかもしれません。それが、原発事故から8年が経ち、閉じ始めているように感じている。

参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。対話の場を少しずつでも、開き続けていきたいと思っています。